「舌切り雀」と「こぶとりじいさん」
ところで「舌切り雀」や「こぶとりじいさん」ってどんな話でしたっけ。タイトルだけ覚えてはいるのですが。
「舌切り雀」
山で怪我をした雀をおじいさんが連れ帰るが,その雀が障子の張り替え用に作った糊を 食べてしまったため,おばあさんは雀の舌を切り取って追い出してしまう。心配したおじいさんは山に雀を探しに行き,雀たちにもてなしを受け,お土産のつづらをもらう。おじいさんが小さいほうのつづらを選んだところ,金銀珊瑚などの宝物が詰まっていた。それを見たおばあさんは雀の宿まで出かけ,大きなつづらをもらって帰るが,開けてみると魑魅魍魎(ちみもうりょう)が出てきて食い殺されてしまう。
そういえば,昔は障子張りをするのに,残りご飯を煮溶かして糊にしていましたっけ。障子の紙をはがし,桟(さん)を洗って,新しい障子紙に変えるのが年末の大イベントでしたね。また,会社勤めをしていたころは群馬の山の中にあった会社の寮によく行ったものですが,そこの管理人のおばちゃんはそうやって作った糊で寝巻きの浴衣の糊付けをしていました。
お米は食べるだけでなく,生活の中でさまざまに利用されていたのです。こういったことが身近にないと,なぜおばあさんが糊を食べてしまった雀に腹を立てたのか……ということも伝わらないでしょうね。ただただ業突く張りのおばあさんにしかみえないでしょう。
「こぶとりじいさん」
老人が,鬼に質草として頰の瘤を取られるという説話。……鎌倉時代の説話物語集『宇治拾遺物語』にも「瘤とり爺(鬼にこぶとらるゝ事)」というタイトルで収録されており,……(Wikipedia)
いやぁ,こっちはあっさりまとまってますね。
瘤がなくなるのは陽気で踊りの上手なおじいさんで,瘤が増えてしまうのは踊りの下手な陰気なおじいさん……とすると,わたしは後者か。踊りの練習をしなきゃ。^^;
(画像は「ふりがな文庫」の「”むかしばなし”のいろいろな漢字の書き方」から)
***